はじめに言葉ありき
久々に地元に戻ってきて、家に帰ると昔読んでいた懐かしい本たちと再開する。
掃除がてら本をめくってみると、当時僕が大切にしていた考え方や言葉たちがそこには連なっていた。
はじめに言葉ありき。
聖書の有名な一説だけど、今思えば、僕の人生は言葉によって支えられてきた人生だった。
本を読んだり、ドラマを見たりしたときに、いつもその中で心に響くフレーズや表現があればノートに書き溜めていた。
人生で困難な出来事があるたびに、そのノートを見返して心を奮い立たせて頑張ってきたことが思い出される。
分厚い手帳いっぱいになった言葉集は今も机の中に大切にとってあるが、そこに書き溜めてある言葉たちは、今も僕の心を奮い立たせる人生の経験が詰まった素敵な言葉たちだった。
そんな風に言葉を集めていると、自然とその言葉が自分の口から出てくるようになるみたいで、周りから「よくそんな言葉知ってるね」とか「表現がすごいよね」とか言われたりすることがあった。
相談ごとに乗れば、書き溜めた言葉たちが自然と悩みを解決に導いてくれた時もある。
いつしか僕を奮い立たせる言葉たちは、少しだけ人の心を軽くすることができる言葉たちになっていた。
大して役になんてたっていないと思うけど、でも喜んでくれた人がいたんだよね。
僕は今も言葉を集めることが好きだし、それを編集して発信することも大好きだ。
大好きなことを追及して、その結果誰かの役に立ったらやっぱりうれしい。
目の前のたった一人の役に立つことができるように、また言葉集めを楽しんでいこうと思う。
そして小さくてもいいから、発信を続けて、誰かの心が軽くなったらこれ以上のことはない。
楽しいに勝るものはないのだ。楽しんで楽しんで、追及していこう。
言葉で救われる人が一人でも増えたらいいなと願って、伝え続けていこう。