4STEPPER’S DELIGHT

マイケルローチ直伝、夢を叶える4つのステップや元気になる考え方をお伝えします。

猫社会から学ぶ人間関係の悩み

我が家には3匹の猫と1匹の犬が暮らしている。

それぞれがワケあってうちにやって来た訳なんだけど、

人間社会にも人間関係の悩みがあるように、動物社会には動物社会なりの悩みがあるようだ。

 

登場人物

 

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↑ジョン(14) 動物社会最年長のトイプードル♂

おばあちゃんが飼っていたが亡くなって我が家に引っ越してきた。

歳をとるごとに気難しくなり、触るだけで怒ること多数。

もうおじいちゃんなので少々のことじゃ動じず、どっしりしている。かわいい。

 

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↑クー(12) 猫社会の最年長♀

我が家に最初にやってきた猫。保健所から貰ってきたが、

保健所からやってきたとは思えないくらいの箱入り娘感。

一番僕に懐いている。かわいい。

 

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↑リリィ(9) 猫社会の2番手♀

家の前で弱っていたところを見捨てられず一時的に捕獲。

一時的な捕獲なんてもちろん不可能で、気づいたらファミリーに。

もともと野良猫だからかなり気が強い。かわいい。

 

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↑ビビ(5) 猫社会新米♂

母の友人の家に迷い猫として来ていた。

おなかが大きくなっているので妊娠している疑惑があり、中の子供を処分するというボランティアの鬼畜発言から守るため我が家に。

動物病院に連れていったらタダの肥満男子と判明。

やれやれである。かわいい。

 

猫社会の悩み

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最初は犬のジョンだけだったが、白猫クーがやってきて、平和に二匹で暮らしていた。

 

そこに拾い猫のリリィがやってきて、白猫クーが警戒。よくケージ越しにクーがシャーシャーと怒っていた。

しかし時がたつにつれ、リリィのほうが全然体が小さいのに、どんどん活発になっていっていつの間にかクーを追いかけるように。

トイプードルのジョンにも首元にかみつくなど、野生の底力を見せるようになっていき、

完全にリリィ>クー・ジョンの構図が完成する。

クーはあまりにも追いかけられるため、唯一安全な場所である冷蔵庫の上に追いやられてしまった。

 

そんな生活がしばらく続いていたある日、迷い猫のビビが登場する。

ビビの名前の由来は「ビビり」で、そう名づけたくなるくらい臆病な性格。

そして全く噛んだり引っ掻いたりもしない優しいオス猫だ。

 

最初はケージに入れられてひっそりと暮らしていたが、少しずつ慣れさせようと他の2匹の猫を近づける。

白猫クーは拾い猫リリィがやってきた時と同じく、しばらくシャーシャーとやっていた。

ケージから出した後も、クーがオス猫ビビを追いかけるように。

クーは今までのストレスを発散させているのだろうか、そう思いたくなるくらい追いかけている。

ビビはなすすべなく逃げているが、時々同じベッドで仲良く寝ていたりする。

よくわからない。

 

問題は拾い猫リリィだ。

今まで猫にも犬にもひるまぬ野生の力を発揮して、我が家の動物界の頂点に君臨していたが、オス猫ビビが来てからその存在に恐れをなして動物たちがいない2階から降りてこなくなってしまった。

別にビビは何もしていない、ちょっとリリィ近づくくらいで一方的にリリィが大声で鳴いて2階へ逃げていく。

 

おそらくストレス何だろうが、毛並みがワシャワシャになってしまった。

最近は2階でおとなしくひっそり過ごすことが多いようだ。

 

まさに形勢逆転。

 

たった1匹の登場で、追いかけられていたものが追いかけるようになり、追いかけていたものが逃げるようになってしまった。

 

猫社会も猫社会でいろいろあるんだなぁと考えさせられる出来事だった。

(トイプードルのジョンは相変わらずどっしりと構えている、さすが重鎮)

 

人間社会での悩み

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人間社会でも同じようなことが起きると思っている。

普段いる組織でもコミュニティでもちょっとポジションが移動するだけで、世界が変わってしまうことは多々あると思うんだ。

 

新人が入ってきたり、上司が変わったり、はたまた丸ごと違う部署に移動したり。

たった一つの変化で、人間関係のパワーバランスは変わり、生きにくくなったり生きやすくなったりする。

 

プラスに転じればいいんだけど、そういうわけにもいかない。

人間のほとんどの悩みは人間関係の悩みだ。

嫌いな上司にいじめられたり。感覚の合わない人と一緒にいなくてはいけなくなったり、悩みは様々だ。

悩みが生まれてしまったことで、本来の能力が発揮できない人なんてたくさんいることだろう。

 

悩みが発生すると、悩みばかりに注視してしまって私と当事者の二人しか考えられなくなり、世界がどんどん狭くなっていく。

というよりも、世界が狭くなっていくがゆえに悩みになっていくという感じだ。

あなたの世界から相手を消すこともできないし、組織をガラッと変えることも難しい。

 

何の前触れもなく、新しい猫が参入してくるのとまったく同じ状態だ。

完全な隔離もできないし、その中でうまく生きていくしかない。

これが結構つらいんだよね。その世界しか見えなくなる感覚。

学校でいじめにあっている子も、こんな感覚なんだと思うんだ。

 

世界は一つではない

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環境が変わり、息苦しくなったらどうしたらいいのか。

 

僕は自分の世界に登場人物を増やすことを心掛けている

 

僕も昔、少しいじめられた瞬間があった。

それがそんなに長く続かなかったことは幸いだったが、それなりに嫌な思いはした記憶がある。

相手に反抗できるほど強くなかったため、戦うことはなかったが、

その代わり、常に別の友達と一緒にいるように心掛けた。

いじめっ子と自分とで対峙することだけは避けようと、

努力してその環境を作っていったんだ。

 

しばらくはちょっかいを出されたが、別のコミュニティを作っていたのでそこまで気にならなくなり、自然といじめは無くなった。

 

何よりも恐ろしいのは、悩みの世界しか見えなくなってしまうことなんだ

それが自分の世界のすべてのように思えてくる。それは本当に地獄だ。

 

人間関係の悩みにのまれそうになったら、全く関係のないほかのコミュニティーに助けを求めること。

具体的に何か処置をしてもらう必要はなくて、まずは世界を俯瞰してみる必要があると僕は思っている。

のまれそうになる悩みの世界を前にして、この世界が全てじゃないとはっきり理解することが大切だ。

 

例えば学校でいじめがあったとして、ほかの友達と仲良くなれるならそこに思い切り甘えればいいし、

それが無理なら学校から逃げて、家族や学校以外のコミュニティーに触れることだ。

 

根本的な解決にはならないかもしれないが、まず悩みを少しでも楽にするために世界を俯瞰してみてほしい。

僕も組織内で何か嫌なことがあったときは、全く違うコミュニティーで思い切り楽しむようにしている。

自分がつながる世界が一つじゃないってことを知るだけでも、本当に心は軽くなるんだ。

その余裕で、根本的な解決に向けて動き出すことだってできるようになる。

 

残念ながら飼い猫社会では別のコミュニティーを持つことができないので、飼い主が良いあんばいの環境を作ることくらいしかできないが、

人間なら環境やコミュニティーを自らの意思で選択することができる。

 

世界の登場人物をたくさん増やして、ネガティブな感情を分散させるんだ。

そして楽しく過ごせる友人や家族との時間にフォーカスする。

 

もし人間関係に悩んでいて、泥沼にはまってしまっている人がいたら、その世界だけがあなたの世界ではないことを思い出してほしい。

 

あなたをもっとイキイキとさせる、そんな素敵な世界がたくさんあるはずだから。

 

そんなことを、猫たちの「シャー!」という声から考えていた。

 

P.S. 最近拾い猫リリィも1階に降りてきて、少しずつ距離が近づいてきました。

毛並みもいい感じです。よかったねリリィ。