イヴァナチャバック・ワークショップ
久しぶりのブログ更新です。
毎日投稿とはいきませんが、学びを深めるにはアウトプットが重要であると再認識したためブログを再開します。
気楽に行こう、気楽にね(笑)
2/1~2/2は「イヴァナチャバック・ワークショップ」に参加してきました。
イヴァナチャバックとは・・・
”イヴァナ・チャバック Ivana Chubbuck
ロサンゼルス在住演技コーチ、著者、イヴァナ・チャバック・スタジオ経営者。ブラッド・ピット、ビヨンセ、ハル・ベリー、シルベスター・スタローン、ジム・キャリーなど、錚々たるハリウッド俳優らを顧客に持つ。アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、トニー賞などの国際的な賞に、生徒たちが毎年のように名を連ねている。世界各国でワークショップを開催。LAタイムス紙ベストセラー「イヴァナ・チャバックの演技術」は、15カ国語に翻訳されている。2015年9月に出版された日本語版は大好評をいただき、演技の専門書としては異例の3刷りとなる。”
https://cinepu.com/education/CaUgF39Y8M_/ より引用。
と、こんな感じの超影響力のある演技コーチです。
全く俳優志望でもないわけですが、山崎拓巳さんが参加されるということで、興味がわき一緒に参加させていただくことに。
ワークショップなので、
①割り当てられたシーンを各役者さんたちが自分なりに演技
②イヴァナによる演技指導
③自主稽古
④再演技
⑤イヴァナによる再指導
という流れで進行していくのですが、イヴァナの演技指導を受けると役者さん達の演技がみるみる変わっていくんです。
イヴァナの演技指導は演技の仕方というよりも、自分自身の潜在意識にアクセスし、過去生きてきた中で使った感情を掘り起こしてそれを役に利用していくというものでした。
演技指導は演技のテクニックを教えるものだと思っていたいたので、しょっぱなから目から鱗です。
役者さんに対してイヴァナはコーチングを行い、ぐーっと過去の経験やその時の感情を掘り下げていきます。
その過去の経験の中でシーンに使える感情を掘り起こし、それを相手役とのやり取りの中で利用していくんですね。
相手役を相手役と思わずに、自分の過去の経験における登場人物に置き換え、その人に向かってセリフをぶつける。
それは時に両親だったり、友人だったり、交際相手だったり・・・。
本当は触れたくないようなところにまで、イヴァナは入り込んでいきます。
中にはなかなか入り込めない人もいますが、イヴァナは触れたくないところに触れる勇気を持てと鼓舞していきます。
そんな過去の出来事に付随した感情をそのまま役に利用するので、セリフや動きに一気に臨場感が出てくるんですね。
役を演じるだけでなく、そこに自分の経験や感情がのっかってくるからです。
最初は何とも思わなかった演技でも、そのワーク~再演技の流れを通してみると、
もう涙が止まらなくなります。
一気に演技に引き込まれていくんですね。
ホントに衝撃体験でした。
役者さんが体を張って役作りをしたり、時には精神を壊してしまうというのもよくわかる気がします。
イヴァナはこうも言っていました。
「役者は役を通して自分の中の問題を解決することに挑む。
そのチャレンジングな姿勢に観客は魅了され、感動するんだ。
役者が問題を乗り越えようとする、また乗り越えていく姿を見せた時、
観客も私にも出来るかもしれないという勇気を得ることができる。
それは世界を変えていくことにつながるんだ」
自分自身と向き合う勇気を持つことがアートである。
アートは世界も変えていくことができると強く強く伝えられていました。
自分の弱いところを見せるのは本当に勇気がいる作業です。
でもその弱いところを見せ、そこを乗り越えようとすることが周りに勇気を与え、
世界を少しでも良くすることにつながっていくのであれば・・・
もっと自分の弱さと向き合ってもいいかなと思えました。
自分の弱さにふたをするのではなく、ありありと見つめ、そして受け入れ、解決を試みる。
アートのすばらしさを再認識させられ、またもっと人生をアートしていきたいと思えた2日間でした。