ブログとラジオの違い~即興と完成品~
最近はじぶんを表現する手段として、ラジオとブログに力を入れて展開している。
両方とも言葉を扱うメディアだけど、やってみると全くスタイルが違うことに気付いた。
ラジオは収録前にある程度のアウトラインは決めているけど、基本的には即興の世界。
このことを伝えよう、と決めて話し始めるんだけど、話している最中に、あれもこれもと話したい話題がたくさん出てくる。
それを全部伝えようとすると、内容がどんどん複雑になっていって何を伝えたかったのかが分からなくなってしまうんだ。
中華料理の素晴らしさを伝えたかったのに、おいしいからと言ってフレンチやイタリアンも一緒にふるまって、軸がぶれてしまう感じ。
特に今配信しているRadioTalkというアプリでは12分しか時間がないから、その中で必要な、重要なテーマを伝えなきゃならない。
これが本当に難しいところなんだ。
これを伝えようという核はもっているのに、飾り付けすぎて核が見えなくなっていく。
でも意識をしてないと、思いついた言葉はどんどん口から出て行ってしまう。
そしてラジオは一発撮りのため、発した言葉を飲み込むことができない。
だから核となるメッセージをしっかりと伝えるためには、多くの言葉を発することよりも、言葉をフィルターにかけてふるい落としていく方が大切なんだと最近気づいた。
今まではたくさんの周辺情報を盛ることで、核が伝わると思っていたけど、実は違う。
思い浮かぶ話をぐっとこらえて、伝えるべきポイントをシンプルに伝えることが大事なんだね。
それで時間が余ったら具体例で飾り付けを一つ二つ程度添えてあげる。
実はそんなもんでいいんだろうな。
事件性の高い(笑)面白い話題ほどグッとこらえる能力が余計に問われるね。
まあずれていってしまうのも即興の面白さと言えば面白さなんだけど・・・。
ラジオ配信においては、肝心なとこだけはしっかり伝えたいと思う今日この頃。
その点ブログは書いている最中に何度もリライトできる(この文に至るまでに死ぬほどリライトしてる)から、現時点での完成品を表現することができるのがいいところ。
流れや構成を目で見ることができるし、その場で修正できるというのはラジオに比べて便利なところだとつくづく思う。
その分クオリティが求められるんだけどね・・・。
でも、内容や、構成が気になる分、ブログを書き出した段階ではひらめきが起こりづらい。
なぜなら、思考表現の最後の仕上げがこのブログだから。
だから書き出した段階ではもうそれ以上の大きな変化やひらめきは起きないんだ。
このブログは日々生きる中で考えたことや、その中で有益なものを発信することを目的としているんだけど、そういったひらめきや考えは、即興の中に潜んでいたりする。
そうなるとラジオ配信で出てきた言葉や残念ながらふるいにかけられて表に出なかった話や考えも、ブログならゆっくり整理することができる。
だからブログはラジオを配信した後に書くことが多いし、その方がクオリティが高い。
それは降りてきたひらめきや考えをゆっくりまとめられるからなんだね。
ちなみにこの記事は、ラジオ配信前に書こうとしたもの。
はっきり言って苦戦している(笑)
やっぱり、即興のラジオでひらめいてそのあとに考えをまとめるブログっていう役割分担がいいのかもしれないね。
ラジオ:日常のひらめき、考えを受発信する装置
ブログ:ひらめきや考えを整理して完成させる装置
そんな捉え方で、情報発信できたら楽しそうだな~なんて思うので試行錯誤を繰り返そうと思います。
お堅い記事が続いていたので、ラフに思うまま書いてみる。
そんな日常もなんかいいじゃない。